ナツアカネ

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* 未成熟 ♂ ・・・ 羽化はアキアカネより1ヵ月程度遅く、夏場も前者のような避暑移動はせずに低地に留まる。

2023年7月13日 公園庭園樹見本園付近



和名: ナツアカネ
由来: 元々「夏場に見られる未成熟アカネの便宜的な総称」として使われていたものが本種の正式名に化けたという
学名: Sympetrum darwinianum
分類: 不均翅亜目・トンボ科・アカネ属
全長: ♂ 33~43mm・♀ 35~42mm ・・・ アカネ属内ではやや小型種

環境: 水田、池沼、湿地など
発生: 1年1化 ・・・ 卵期間 6ヶ月・幼虫期間 3~5ヶ月程度.卵で越冬する
形態: 成熟 ♂は全身が鮮やかに赤化し、♀も腹部背面が赤化する個体が多い(淡褐色の個体も少数いる)   
識別: 胸部側面中央の黒条は先端が平坦に断ち切れたような形状になる(個体差あり)・・・ アキアカネとの比較

*** 森林公園内での観察状況 ***

記録: 2024年観察データ ・・・ 7月9日初見 / 月日終見 / 観察日数 日
   
区分: 園外羽化種 ・・・ 個体数、観察機会共に安定している
羽化: 公園周辺の水田など
観察: 7月中旬~12月初旬 / 園内各所
生態: 交尾態は散発的に観察機会があるが、園内で産卵行動に及ぶペアは皆無に近い

*** アップロード 5画像 ***

① 未成熟 ♂ 2023年07月13日 公園庭園樹見本園付近
② 未成熟 ♀ 2019年07月11日 山田大沼付近
③ 成熟 ♂ 2023年10月06日 日本庭園の池
④ 成熟 ♀ 淡褐色型 2024年09月26日 南口広場
⑤ 成熟 ♀ 赤化型 2022年09月29日 日本庭園の池

* 未成熟 ♀ ・・・ 未成熟アカネ全般に言えることだが、越夏時には林縁の薄暗い場所に静止していることが多い。

2019年7月11日 山田大沼付近

* 成熟 ♂ ・・・ 全身が赤化した小柄な姿は赤唐辛子さながらで、アキアカネに交じっていても一際よく目立つ。

2023年10月6日 日本庭園の池

* 成熟 ♀ 淡褐色型 ・・・ 2型が普通に混在するアキアカネと異なり、本種のこのタイプは比率的に少ない。

2024年9月26日 南口広場

* 成熟 ♀ 赤化型 ・・・ 基本的にこのタイプが主流で、アキアカネの同型に比べて色調にメリハリがある。

2022年9月29日 日本庭園の池