PROFILE    プロフィール

* 森田幸人(もりたゆきと)  ※ メッセージ等はご面倒でも Facebook 経由にてお願い致します
* 1954年生まれ.東京都北区出身.埼玉県熊谷市在住(2016年3月~)
* 埼玉昆虫談話会会員.日本野鳥の会 東京支部会員

*** 国営武蔵丘陵森林公園について***

 国の明治100年記念事業の一環として 1974年に開設された埼玉県比企郡滑川町と熊谷市にまたがる面積304haの緑地で、レジャー開発の
波を受けなかった丘陵地の貴重な里山環境が形を崩さずに公園として保全された為、「指標昆虫」のハルゼミやオオムラサキ、首都圏近郊で
減少が著しいクツワムシなどが現在も生息しています。トンボの羽化環境はため池に代表される止水域ですが、ササや常緑樹が繁茂する暗い
森に囲まれて日差しが届き難いエリアが多く、比較的多様な相が見られるのは人間が管理する人工池を含めた一部の水域に限られているのが
現状です。また、ここ数年の間に園外羽化を含む複数種の個体数が激減する事態が起こっていて、背景には外来動植物の台頭による生態系の
変化や、様々な昆虫に深刻な影響を及ぼしているネオニコチノイド系農薬、近年の異常気象など複合的な要因があるのかもしれません。

*** フィールドワークの近況など ***

活動履歴:2013年03月 ・・・ チョウを対象に園内生息調査を開始、2年間で71種を確認(現在は72種)     
     2015年03月 ・・・ 調査対象をトンボにシフト、Website「国営武蔵丘陵森林公園のトンボ」を開設
     2015年04月 ・・・ 埼玉県レッドデータブック 動物編2018(第4版)刊行への調査協力として観察記録を継続提供
     2024年03月 ・・・ パーキンソン病と診断されるが、当面は従来通りの活動を継続することを決める
          
観察種数:園内確認 52種 ・・・ 羽化殻のみを含む全種画像あり(PHOTO GALLERY参照)
     目撃のみ 4種 ・・・ 画像なし未同定(オオギンヤンマ、ホンサナエ、エゾトンボsp、コヤマトンボと思われる)    

生息状況:園内羽化 28種 ・・・ 比較的安定の13種、減少傾向の9種(内4種が激減)、園外羽化が主流の3種、実態把握が難しい3種
     過去羽化 3種 ・・・ 園内の一部の水域で羽化していたが、捕食者などが要因で2種が消失、1種が壊滅し長期間観察がない
     園外羽化 9種 ・・・ ほぼ日常的に園内滞在する4種、少数派の5種(内2種が激減)、複数種が園内羽化の可能性を残す
     稀な飛来 12種 ・・・ 毎年観察がある種は少なく、数年に1度の散発的な飛来やごく短期間の滞在のみ確認されている
               
撮影機材:2021年~ ・・・ Sony α6600、α6400.FE 100-400mm/F4.5-5.6 GM OSS、24-105mm F4 G OSS
     ~2020年 ・・・ Nikon D7200.AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR
     ~2016年 ・・・ Nikon 1V3.1 NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6
     RAW 現像ツール ・・・ Adobe Lightroom Classic