トラフトンボ

RDB  環境省:―    埼玉県:VU   東京都:CR   千葉県:CR   神奈川県:EX

* 羽化後 ♂ ・・・ この日は朝から強風が吹き荒れたが、水辺近くの笹薮には羽化後のテネラル個体が多く見られた。

2017年5月2日 非公表



和名: トラフトンボ
由来: 腹部に並ぶ「虎斑模様(とらふもよう)」に因んだもの
学名: Epitheca marginata
分類: 不均翅亜目・エゾトンボ科・トラフトンボ属 ・・・ エゾトンボ科内では中型種
全長: ♂ 50~56mm・♀ 50~58mm

環境: 抽水植物や浮葉植物が繁茂する池沼
発生: 1年1化 ・・・ 卵期間 10日~2週間・幼虫期間 1年程度.幼虫で越冬する
形態: ♂♀同色.成熟個体は複眼が緑色、黒地の腹部に明瞭な黄色斑、♀は翅の前縁に黒褐色帯を生じる個体が多い

*** 森林公園内での観察状況 ***

記録: 2024年観察データ ・・・ 5月11日初見 / 5月22日終見 / 観察日数 2日
   
区分: 園内羽化種 ・・・ 2020年に個体数が激減し、現在はごく少数が辛うじて命を繋いでいる
羽化: 4月下旬~ / 非公表
観察: 4月下旬~6月上旬 / 非公表 園内初確認の2015年当時は埼玉県内でも観察が非常に稀な希少種だった
生態: 一部の限られた水域でのみ羽化し、コシアキトンボなどの他種が水辺を席巻する頃には姿を消す
追記: 激減から4年を経て個体数回復の兆しは全く見えず、羽化エリアの狭さも相まって園内から姿を消す危険性が極めて高い

*** アップロード 3画像 ***

① 羽化後 ♂ 2017年05月02日 非公表
② 成熟 ♂ 2016年05月20日 非公表
③ 成熟 ♀ 2016年05月19日 非公表

* 成熟 ♂(トリミングあり)・・・ 岸辺に沿って往復飛翔しながら縄張りを占有し、静止姿を見ることは滅多にない。

2016年5月20日 非公表

* 成熟 ♀ ・・・ 交尾解消後は水際に数分間静止し、腹端に大きな卵塊を溜めた後に単独で産卵を行う。

2016年5月19日 非公表