ハラビロトンボ

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* 未成熟 ♂ 成熟過程 1 ・・・ 羽化後しばらくは ♀と全く同じ色調をしているが、腹端の形状で容易に識別出来る。

2022年5月18日 ふれあい広場



和名: ハラビロトンボ
由来: 幅広扁平な形状の腹部に因んだもの
学名: Lyriothemis pachygastra
分類: 不均翅亜目・トンボ科・ハラビロトンボ属
全長: ♂ 33~42mm・♀ 32~39mm ・・・ トンボ科内では小型種

環境: 抽水植物が繁茂する開放的な湿地、放棄水田
発生: 1~2年1化 ・・・ 卵期間 1~2週間・幼虫期間 8ヶ月~2年程度.幼虫で越冬する
形態: 幅広扁平な腹部.成熟 ♂は複眼が黒褐色で腹部に青灰色粉を生じる.♀の複眼は上部が濃褐色で腹部は黄色地に黒の斑紋

*** 森林公園内での観察状況 ***

記録: 2024年観察データ ・・・ 4月15日初見 / 5月22日終見 / 観察日数 6日
   
区分: 園外羽化種 ・・・ 個体数が少なく、観察場所も一部のエリアに偏る傾向がある
羽化: 公園周辺の放棄水田、湿地など
観察: 5月上旬~6月下旬 / 北口駐車場湿地など
生態: 明るい湿地環境や周辺草地に常駐し、交尾態や産卵行動も確認している

*** アップロード 4画像 ***

① 未成熟 ♂ 成熟過程 1 2022年05月18日 ふれあい広場
② 未成熟 ♂ 成熟過程 2 2020年06月12日 彫刻広場
③ 成熟 ♂ 2020年06月08日 彫刻広場
④ 成熟 ♀ 2022年06月10日 北口駐車場湿地

* 未成熟 ♂ 成熟過程 2 ・・・ 成熟に向けて全身の黒化が進行中だが、胸部、腹部共にまだ黄色味が透けて見える。

2020年6月12日 彫刻広場

* 成熟 ♂ ・・・ 青灰色粉が腹部全体から胸部にまで及ぶと、湿地に定住して草地にはあまり顔を出さなくなる。

2020年6月8日 彫刻広場

* 成熟 ♀ ・・・ 成熟後も生殖活動のオフタイムには基本的に草地で過ごしていることが多いようだ。

2022年6月10日 北口駐車場湿地