コサナエ

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* 羽化後 ♂ ・・・ 水辺から草地への処女飛行の後、強い日差しの中で一度開いた翅を再び閉じてしまった。

2019年4月23日 北口自然探勝路



和名: コサナエ
由来: 小さなサナエトンボを意味する
学名: Trigomphus melampus
分類: 不均翅亜目・サナエトンボ科・コサナエ属
全長: ♂ 40~47mm・♀ 41~47mm ・・・ サナエトンボ科内では小型種

環境: 周囲に樹林のある池沼、湿地
発生: 2~3年1化 ・・・ 卵期間 2~3週間・幼虫期間 2~3年程度.幼虫で越冬する
形態: ♂♀同色.成熟個体は複眼が緑色、黒地に黄色斑、胸部側面の黒条は1本

*** 森林公園内での観察状況 ***

記録: 2024年観察データ ・・・ 4月20日初見 / 6月9日終見 / 観察日数 13日
   
区分: 園内羽化種 ・・・ 多産と呼べる水域がなくなり、個体数、観察機会共に減少が続いている
羽化: 4月中旬~ / 西田沼など一部のため池
観察: 4月中旬~6月中旬 / 日本庭園の池、ふれあい広場など
生態: 羽化は独特で水辺の泥底からキノコが生えるように脱出する

*** アップロード 6画像 ***

① 羽化後 ♂ 2019年04月23日 北口自然探勝路
② 未成熟 ♀ 2021年04月09日 水生植物の池付近
③ 半成熟 ♂ 2019年05月01日 北口自然探勝路
④ 成熟 ♂ 2023年05月11日 ふれあい広場
⑤ 成熟 ♀ 2022年05月18日 ふれあい広場
⑥ 交尾態 ♂♀ 2019年05月05日 北口自然探勝路

* 未成熟 ♀ ・・・ タンポポやハルジオンの花に静止する可愛い姿が見られるのも未成熟時ならではのこと。

2021年4月9日 水生植物の池付近

* 半成熟 ♂ ・・・ 水辺周辺の草地は主要な採餌場であり社交場にもなる為、生涯を通じて離れることがない。

2019年5月1日 北口自然探勝路

* 成熟 ♂ ・・・ 水辺で縄張りを占有する頃には複眼が緑色になり、体色の黄色味も落ち着いたトーンに変わっている。

2023年5月11日 ふれあい広場

* 成熟 ♀ ・・・ 個体差もあるだろうが ♂に比べて複眼の緑色が浅く、体色の黄色味が強い傾向が見られる。

2022年5月18日 ふれあい広場

* 交尾態 ♂♀ ・・・ 日常的によく見られた光景も、個体数が減少した現在では滅多にお目にかかれなくなった。

2019年5月5日 北口自然探勝路